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縷紅草(ルコウソウ)



顔出した雄しべ愛しき縷紅草

縷紅草(ルコウソウ)はヒルガオ科サツマイモ属(イポモエア属)の蔓性多年草である。
イポモエア属は世界に500種以上が分布する。
また、多くの園芸品種がある。
薩摩芋(サツマイモ)が代表種で、属名の和名もサツマイモ属という。
園芸的にはイポメア属の名が用いられることが多いが、これは属名を英語風に読んだものである。
なお、本種は分類の仕方によってはルコウソウ属とされることもあるが、Catalogue of Life でも YList でもそれは異名の扱いとなっている。
本種の原産地は、メキシコから南アメリカ大陸の北部である。
英名はサイプレスバイン(cypress vine)である。
サイプレスは糸杉(イトスギ)のことで、バインは蔓性の植物を指す言葉である。
日本へは江戸時代の初期に渡来した。
庭植え、鉢植えで支柱を立てるなどして観賞用に栽培されている。
寒さに弱いので、園芸上は一年草として扱われる。
和名の「縷」は糸を意味する言葉で葉の形状を表し、「紅」は花の色を表している。
草丈は40センチから50センチくらいである。
蔓の長さは1メートルから3メートルになる。
葉は羽状に深く裂けて糸のように細かく、互い違いに生える(互生)。
開花時期は8月から10月である。
細い筒状で先が星状に浅く5つに裂けた真紅の花をつける。
花径は2センチくらいである。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
近縁種に、葉に切れ込みがない丸葉縷紅草(マルバルコウソウ)がある。
また、両者が交雑育成されたのが羽衣縷紅草(ハゴロモルコウソウ)である。
俳句の季語は夏である。
花言葉は「おせっかい」である。
8月24日の誕生花である。
属名の Ipomoea はギリシャ語の「ips(芋虫)+homoios(似た)」からきている。物に絡みついて這い登る性質からから名づけられた。
種小名の quamoclit はギリシャ語の「kyamos(豆)+clitos(低い)」からきており、マメのように蔓性で背丈が低いという意味から名づけられた。
写真は9月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Ipomoea quamoclit(異名:Quamoclit vulgaris)

★小さくも真っ赤に燃える縷紅草
 陽射しに映えるパッションの色
☆夏空に真紅の星は縷紅草
 涼やかな葉は緑優しく



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白粉花(オシロイバナ)



飯事の母を演ずや白粉花で

白粉花(オシロイバナ)はオシロイバナ科オシロイバナ属(ミラビリス属)の多年草である。
ミラビリス属は南北アメリカ大陸に58種が分布する。(Catalogue of Life: 2016 Annual Checklist より)
代表種の本種に白粉花(オシロイバナ)の和名があり、属名の和名もオシロイバナ属という。
本種の原産地は中南アメリカである。
英名はフォーオクロック(four-o'clock)という。
中国名は紫茉莉(zimoli)という。
日本へは江戸時代の初期に渡来した。
和名の由来は、熟した黒い種をつぶすと白粉のような白い粉が出てくるところからきている。
貝原益軒が命名したとのことである。
庭植え、鉢植えで観賞用に栽培されている。
現在では、逸出したものが本州から沖縄にかけて野生化している。
北海道のブルーリストではDランク(北海道に導入されており定着することが懸念されるが状況は不明な外来種)に選定されている。
草丈は60センチから120センチくらいである。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は6月から11月くらいである。
茎先に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、花径2センチくらいの漏斗状の花をつける。
花冠は筒部が長く先で5つに裂ける。
花の色は赤、白、ピンク、黄色などで、絞りのものもある。
萼片は5枚、雄しべ1本、雌しべ1本である。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
俳句の季語は秋である。
花言葉は「臆病」である。
8月23日の誕生花である。
属名の Mirabilis はラテン語の「mirari(驚く)」からきている。Mirabilisには「不思議な、素敵な」の意味がある。
種小名の jalapa は「(メキシコの)ヤラッパの」という意味である。
写真は10月に向島百花園で撮った。
実の写真は9月に木場公園の外来植物園で撮った。
学名:Mirabilis jalapa

★お白粉を塗って薄紅頬にさす
 謎の習わし不思議の世界
☆夕闇を待ちて花咲く鮮やかに
 色と香りは恋を誘い




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向日葵(ヒマワリ)



日輪に恋す向日葵照り映えて

向日葵(ヒマワリ)はキク科ヒマワリ属(ヘリアンツス属)の一年草である。
ヘリアンツス属は北アメリカを中心に暫定的学名だが76種が分布する。(Catalogue of Life: 2016 Annual Checklist より)
また、多くの栽培品種が作出されている。
代表種の本種に向日葵(ヒマワリ)の和名があり、属名の和名はヒマワリ属という。
本種の原産地も北アメリカで、西部に分布する。
1510年にスペイン人によってヨーロッパに紹介され、スペインで商品栽培が開始された。
英名はサンフラワー(sunflower)という。
ロシアでは国花とされている。
中国名は向日葵(xiang ri ku)である。
日本へは中国を経由して江戸時代の初期に渡来した。
和名は、中国名の漢字にひまわり(いつも太陽に顔を向けて咲く花)の名を充てたものである。
種子を栽培するほか、庭植え、鉢植えとして観賞用にも栽培される。
草丈1メートルから3メートルくらいである。
茎は直立をする。
葉はハート形で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6月から10月である。
茎先に花径20センチから30センチくらいの黄色い大きな頭花をつける。
品種改良も進んで、巨大輪のものから中小輪まで様々な品種が生まれている。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
栽培用のものは種子は食用とし、また油を採る。
日輪草(ニチリンソウ)、日車草(ヒグルマソウ)などの別名がある。
俳句の季語は夏である。
花言葉は「光輝」である。
8月22日の誕生花である。
属名の Helianthus はギリシャ語の「helios(太陽)+anthos(花)」からきている。頭花の様子や日に向いて開くことなどから名づけられた。
種小名の annuus は「一年生の」という意味である。
写真は8月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Helianthus annuus

★眩しげに咲く向日葵に照る日差し
 梅雨明けの空八月の空
☆向日葵の中に幾万ハート型
 夏の陽射しに胸を張るよに



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松葉牡丹(マツバボタン)



松葉牡丹(マツバボタン)はスベリヒユ科スベリヒユ属(ポルチュラカ属)の一年草である。
ポルチュラカ属は世界の温帯から熱帯にかけて137種が分布する。(Catalogue of Life: 2016 Annual Checklist より)
また、多くの園芸品種が作出されている。
本種の原産地はブラジル、アルゼンチン、ウルグアイである。
英名はローズモス(rose moss)、モスローズ(moss rose)などである。
日本へは江戸時代の末期に渡来した。
庭植え、鉢植えとして観賞用に栽培されている。
また、逸出したものが全国各地で野生化している。
例えば北海道のブルーリストではBランク(北海道に定着している外来種)に選定されている。
和名の由来は、葉が多肉質で「松」のように細く、花が「牡丹」に似るということからきている。
草丈は10センチくらいである。
茎は地を這って横に広がる。
葉は線状の披針形(笹の葉のような形)で、先は鋭く尖る。
葉は互い違いに生える(互生)が、茎先では輪生状となる。
開花時期は6月から9月である。
花の色には赤、桃色、白、黄色、橙色などがある。
花径は3センチから6センチくらいで、一重咲きのものと八重咲きのものがある。
一重咲きの場合の花弁数は5枚である。
花は一日花だが、次々と花をつける。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
花言葉は「無邪気」「可憐」である。
8月21日の誕生花である。
属名の Portulaca はラテン語の「porta(入口)の縮小形である portula」からきている。果実は熟すと蓋がとれて口が開くことから名づけられた。
種小名の grandiflora は「大きな花の」という意味である。
写真は7月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Portulaca grandiflora(異名:Portulaca pilosa subsp. grandiflora)

★むせ返る夏の陽射しも友にして
 色も鮮やか松葉牡丹は
☆夏の日の燃える思いはその花に
 松葉牡丹の色とりどりに




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八代草(ヤツシロソウ)



八代草(ヤツシロソウ)はキキョウ科ホタルブクロ属(カンパヌラ属)の多年草である。
カンパヌラ属は北半球を中心に500種以上が分布する。
また、多くの亜種があり、多くの園芸品種も作出されている。
園芸的にはカンパニュラという英語風の読み方で流通している。
日本にも蛍袋(ホタルブクロ)などが分布し、属名の和名はホタルブクロ属という。
本種は阿蘇・久住地方の限られた地域にのみ分布し、山地に生える。
また、庭植え、鉢植えとして観賞用に栽培されている。
海外では、朝鮮半島、中国東北部、シベリア東部にも分布する。
大陸と地続きのころの遺存植物である。
環境省のレッドリスト(2012)では、「IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
和名の由来は、熊本県の八代で発見されたことからきている。
草丈は30センチから100センチくらいである。
葉は幅の広い披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁には細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は5月から9月くらいである。
茎先に釣鐘形で青紫色をした花が集まって上向きに咲く。
花径は2センチくらいで、花冠の先は5つに裂ける。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
花言葉は「従順な人」である。
8月20日の誕生花である。
以下に示す学名は、Catalogue of Life や YList で記載されているものである。
環境省のレッドリスト(2012)では異名のほうを記載しているが、Catalogue of Life では亜種ないし変種の dahurica 自体が存在しないので、いずれ下記の学名のほうに移行するものと思われる。
なお、基本種(異名:Campanula glomerata subsp. glomerata)はヨーロッパから中国にかけて分布する。
属名の Campanula はラテン語の「campana(鐘)」の縮小形で小さな鐘を意味する。花冠の形から名づけられた。
種小名の glomerata は「集まった」という意味である。
亜種名の speciosa は「華やかな」という意味である。
変種名の dahurica は「(シベリアの)ダフリアの」という意味である。
写真は8月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Campanula glomerata subsp. speciosa(異名:Campanula glomerata var. dahurica)

★絶滅の危機に晒され支援待つ
 八代草の花は紫




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