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金木犀(キンモクセイ)



早足で金木犀は刻(とき)醸し

金木犀(キンモクセイ)はモクセイ科モクセイ属(オスマンツス属)の常緑小高木である。
オスマンツス属は東アジアを中心に35種と11の変種が分布する。(Catalogue of Life: 2016 Annual Checklist より)
渡来種だが銀木犀(ギンモクセイ)が別名を木犀(モクセイ)といい、代表種となっている。
属名の和名もモクセイ属という。
本種の原産地は中国の桂林地方である。
中国名は丹桂(dangui)という。
日本へは江戸時代のはじめに渡来した。
香りがよく、庭木として栽植されている。
樹高は3メートルから6メートルくらいである。
葉は長めの楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の質は革質で先が尖り、裏側に少し曲がる。
開花時期は9月から10月である。
雌雄異株である。
日本には雄株のみが入っている。
葉の脇に芳香のあるオレンジ色の小花を密につける。
花径は5ミリくらいである。
雄花には雄しべ2本と不完全な雌しべが1本ある。
俳句の季語は秋である。
花言葉は「気高い人」である。
10月10日の誕生花である。
属名の Osmanthus はギリシャ語の「osme(香り)+anthos(花)」からきている。
種小名の fragrans は「芳しい香りのする」という意味である。
変種名の aurantiacus は「黄色を帯びた橙色の」という意味である。
写真は10月に川口市立グリーンセンターで撮った。
学名:Osmanthus fragrans var. aurantiacus

★儚さを醸すアロマは思い出の
 刻(とき)閉じ込めて記憶の隅に
☆見上げれば輝く月はオレンジに
 染めて桂花の香り漂い


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ポットマム



ポットマム(pot-mum)はキク科キク属(クリサンテムム属)の多年草である。
クリサンテムム属はアジアやヨーロッパに44種が分布する。(Catalogue of Life: 2016 Annual Checklist より)
代表種は菊(キク)で、属名の和名もキク属という。
菊(キク)は野生種ではなく栽培種で、平安時代に中国から渡来した。
別名を家菊(イエギク)ともいう。
ポットマムは菊(キク)の品種の1つで、鉢植え向きに育成された矮性種である。
語源は'pot'(鉢)とChrysanthemum(キク属)の'mum'を組み合わせたものである。
1950年代にアメリカで育成されたものがこの名称で発売された。
現在も品種改良が行われており、品種数は100種類を超えている。
草丈は10センチから50センチくらいである。
葉は羽状に切れ込み、互い違いに生える(互生)。
開花時期は9月から11月くらいである。
花の色は、赤、白、ピンク、オレンジ、黄色など多彩で、複色のものもある。
花言葉は「高潔なる愛」である。
10月16日の誕生花である。
属名の Chrysanthemum はギリシャ語の「chrysos(黄金色)+anthemon(花)」からきている。
種小名の morifolium は「クワ属(Morus)のような葉の」という意味である。
写真は11月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
品種名はパーレクイン、ポリッシュマーブルである。
学名:Chrysanthemum morifolium
★びっしりと鉢を覆ったポットマム
 色鮮やかに歌うがごとく
☆鉢植えの花束抱えポットマム
 色とりどりの元気さもらい




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嫁菜(ヨメナ)



訪ね来て嫁菜咲く野のエトランゼ

嫁菜(ヨメナ)はキク科シオン属(アスター属)の多年草である。
アスター属はユーラシア大陸に180種くらいが分布する(北アメリカに分布する種を除いた場合)。
日本にも紫苑(シオン)などが分布し、属名の和名をシオン属という。
分類の仕方によってはヨメナ属(カリメリス属)とされるが、現在ではこの分類法はシノニムの扱いである。
本種は日本固有種 である。
本州の中部地方から九州にかけて分布し、草原や畦道などに普通に生える。
和名の由来は、婿菜(ムコナ)とも呼ばれる白山菊(シラヤマギク)との対比でつけられたものである。
近縁種の関東嫁菜(カントウヨメナ)との対比でつけられた関西嫁菜(カンサイヨメナ)の別名がある。
また、萩菜(ハギナ)の別名があり、うはぎの名で万葉集にも詠まれている。
草丈は50センチから100センチくらいである。
茎は上部で少し枝分かれをする。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の色は濃い緑色で、艶はあまりない。
葉の縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は8月から10月くらいである。
舌状花は白ないし淡い紫色で、筒状花は黄色である。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
実には冠毛はない。
春の若葉は食用となる。
俳句では「嫁菜の花」が秋の季語である。
花言葉は「隠された美しさ」である。
10月11日の誕生花である。
属名の Aster はギリシャ語の「aster(星)」からきている。頭花が放射状をなすことから名づけられた。
種小名のyomena は日本語の「ヨメナ」のことである。
写真は9月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。
学名:Aster yomena(syn. Kalimeris yomena)

★野の花をここで撮るのも悔しいが
 西の花ゆえ機会も乏しく


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見せばや(ミセバヤ)



あの島に咲くか見せばや夕景色

見せばや(ミセバヤ)はベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属(ヒロテレフィウム属)の多年草である。
ヒロテレフィウム属はユーラシア大陸と北アメリカに29種が分布する。(Catalogue of Life: 2016 Annual Checklist より)
日本にも紫弁慶草(ムラサキベンケイソウ)などが分布し、属名の和名はムラサキベンケイソウ属という。
本種は日本固有種で、香川県の小豆島と奈良県に分布する。
また、古くから鉢花や庭園に用いられ、19世紀にシーボルトによってヨーロッパに紹介された。
山野草として園芸用に栽培されているものが逸出した事例もある。
かつては中国の湖北省にも分布するとされてきたが、これは現在では変種として位置づけられている。
環境省のレッドデータリスト(2012)では、「ⅠA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
草丈は30センチくらいで下垂する。
全体に多肉質である。
葉は円形で、3枚ずつ輪になって生える(輪生)。
自然開花期は10月から11月である。
茎先にたくさんの淡い紅色の花が球状につく。
花びら(花弁)は5枚で披針形(笹の葉のような形)をしており、星を散りばめたように見える。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。
和名は「見せたい」という意味の古語の変形で、花の優美さを表す。
俳句の季語は秋である。
花言葉は「大切なあなた」である。
10月15日の誕生花である。
属名の Hylotelephium はギリシャ語の「hyle(森)+telephion(ベンケイソウ)」からきている。この属の植物が森にも生えることから名づけられた。
種小名の sieboldii はドイツ人で日本植物の研究者だった「シーボルト(Philipp Franz Balthasar von Siebold, 1796-1866)さんの」という意味である。
レッドデータリスト(2012)では var. sieboldii を追記している。
中国産のものを変種とした流れからきていると思われるが、YList や Catalogue of Life では未変更である。
写真は9月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園の山野草展で撮った。
学名:Hylotelephium sieboldii(syn. Hylotelephium sieboldii var. sieboldii)

★可憐さを誰に見せよう見せばやの
 青き蕾はその日を待ちて
☆見せばやの誰に見せたきその心
 紅く燃えては君を想いて

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吾亦紅(ワレモコウ)



震えてもいいの見ないで吾亦紅

吾亦紅(ワレモコウ)はバラ科ワレモコウ属(サングイソルバ属)の多年草である。
サングイソルバ属はユーラシアや北アメリカに40種が分布する。(Catalogue of Life: 2016 Annual Checklist より)
日本にも本種などが分布し、属名の和名をワレモコウ属という。
本種は北海道から九州にかけて分布し、野山の草原に生える。
昔から広く親しまれる山野草の1つである。
海外では、朝鮮半島、中国、シベリア、ヨーロッパなどにも分布する。
漢字では「吾木香」「割木瓜」「我毛香」などの文字も充てられる。
草丈は30センチから100センチくらいである。
葉は茎の下部につくか、根際から伸びる。
奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、5枚から13枚で1組となる。
小葉の形は長めの楕円形である。
茎につく葉は互い違いに生える(互生)。
開花時期は7月から11月である。
枝分かれした茎の先に、楕円形をした赤紫色の花穂をつける。
1つの花は4枚の萼からなり、花弁はない。
花穂の上から順に咲く。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
根茎は黒褐色で太く、生薬の地楡(じゆ)となる。
下痢止めや、傷の止血、やけどに効くとされる。
また、若葉は食用となり、和え物、油いため、佃煮などにする。
花言葉は「物思い」である。
俳句の季語は秋である。
10月12日の誕生花である。
属名の Sanguisorba はラテン語の「sanguis(血)+sorbere(吸収する)」からきている。根にタンニン多いので止血作用があるという評判から名づけられた。
種小名の officinalis は「薬用の」という意味である。
写真は10月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Sanguisorba officinalis

★吾亦紅燃やす炎はさり気なく
 されど尽きない種火のように
☆吾亦紅小さき想いぽつぽつと
 星の数ほど風に揺らして

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