ハイビスカス 四季の花 2016年08月10日 ハイビスカスはアオイ科フヨウ属(ヒビスクス属)の低木の総称である。ヒビスクス属は北半球の熱帯や温帯を中心に250種くらい分布する。また、多くの園芸品種がある。日本にも芙蓉(フヨウ)などが分布し、属名の和名はフヨウ属という。ハイビスカスは属名を英語読みしたもので、ヒビスクス属の中でも熱帯・亜熱帯産のいくつかのものがこの名で呼ばれる。このハイビスカスはマレーシアやスーダンでは国花とされている。また、そこから3000種以上といわれる園芸品種が産まれている。(ハイビスカス図鑑参照)これらの園芸品種は、主に3系統に分類される。1つは、在来系(オールド系)と呼ばれるものである。仏桑花(ブッソウゲ)やヨーロピアン系と呼ばれるものなどがこの系統に属する。もう1つは、コーラル系と呼ばれるものである。風鈴仏桑花(フウリンブッソウゲ)が交配親となっているグループである。3番目が、ハワイアン系である。ハワイで交配された大輪種で、鑑賞価値が高く数も多い。樹高は1メートルから3メートルくらいである。葉は楕円形で互い違いに生える(互生)。手のひら状に裂けるものもあり、葉の縁もぎざぎざ(鋸歯)があるものとないものがある。日本での開花時期6月から9月くらいだが、暖地では周年開花をする。大きくて幅の広い漏斗状の5弁花で、筒状に合着した雄しべが突き出ている。花径は5センチから20センチくらいである。花言葉は「繊細な美」である。8月10日の誕生花である。園芸品種の花の色は赤、白、ピンク、黄色、オレンジ色などのものがある。属名の Hibiscus はギリシャ語由来で「Hibis(エジプトの女神)」の名からきているとの説があり、大形のゼニアオイ属につけられた名である。写真は7月に北大植物園で撮ったピンクバタフライという園芸品種である。写真は11月に沖縄県本部町の熱帯ドリームセンターで撮った仏桑花(ブッソウゲ)と風鈴仏桑花(フウリンブッソウゲ)である。学名:Hibiscus spp.★南国の風を伝えて花揺れる ハイビスカスは陽射しの中に花図鑑植物図鑑ミラーサイト|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル| PR
エスキナンツス・トリコロル 四季の花 2016年08月09日 エスキナンツス・トリコロルはイワタバコ科ナガミカズラ属(エスキナンツス属)の蔓性常緑小低木である。エスキナンツス属は着生植物で、東南アジアなどに100種くらいが分布する。また、品種改良によって多くの園芸品種が生まれている。日本にも西表島に長実蔓(ナガミカズラ)が分布し、属名の和名をナガミカズラ属という。同属の植物は、属名を英語風に読んだエスキナンサスの名で鉢植えとして園芸的にも流通している。本種はマレー半島やインドネシアのスマトラ島、サラワク島などに分布し、樹木や岩などに着生する。蔓は垂れ広がる性質がある。葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。葉は多肉質で艶があり、観葉植物としても親しまれている。葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。開花時期は6月から12月である。暖地では周年開花をする。茎先や葉の脇に小さな赤い花を1、2輪ずつつける。花冠は筒状で、先は唇形に裂ける。上唇は2つに裂け、下唇は3つに裂ける。雄しべが少し花冠から飛び出す。花にはオレンジ色と黒の縦筋が入る。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。花言葉は「恥じらい」である。属名の Aeschynanthus はギリシャ語の「aischuno(恥ずかしい)+anthos(花)」からきている。赤い花をたとえたものである。種小名の tricolor は「三色の」という意味である。写真は12月につくば植物園で撮った。学名:Aeschynanthus tricolor★恥じらうがごとくひっそり咲く小花 されど思いは血の色に燃え☆涼やかな緑の蔦はカーテンに 紅い唇君を誘って花図鑑植物図鑑ミラーサイト|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
プロコグロッティス・ジャワニカ 夏の花 2016年08月09日 プロコグロッティス・ジャワニカはラン科プロコグロッティス属の多年草である。プロコグロッティス属は東南アジアや南太平洋諸島に40種が分布する。(Catalogue of Life: 2016 Annual Checklist より)本種の原産地は、アンダマン諸島、マレーシア、タイ、カリマンタン島、インドネシアなどである。標高300メートルまでの低地に生える地生種である。異名をプロコグロッティス・フィンブリアタという。草丈は30センチから60センチくらいである。葉は幅の広い楕円形で長い柄がある。開花時期は夏である。花の色は花色は黄色で、紅紫色の斑点が入る。花径は3センチくらいである。側萼片は薄く湾曲している。属名の Plocoglottis はギリシャ語の「ploko(折り重ねた)+glottis(舌)」からきている。種小名の javanica は「ジャワ島の」という意味である。写真は12月につくば植物園で撮った。学名:Plocoglottis javanica(異名:Plocoglottis fimbriata)★聞きなれぬ花の名前に戸惑いつ 手振れせぬようシャッターに触れ花図鑑植物図鑑ミラーサイト|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
シスタス 夏の花 2016年08月09日 シスタス(Cistus)はハンニチバナ科ゴジアオイ属(キスツス属)の常緑低木の総称である。キスツス属は地中海沿岸地方やカナリア諸島などに20種くらいが分布する。同属のキスツス・アルビドス(Cistus albidus)に午時葵(ゴジアオイ)の和名があり、属名の和名はゴジアオイ属という。英名はロックローズ(rock rose)である。これは、この属の仲間全体への呼称である。日本へは大正時代に渡来した。庭植えや鉢植えで愛好されている。園芸的には属名のキスツス(Cistus)を英語風に読んだシスタスの名で流通している。高温多湿を嫌うため日本ではそれほど普及していないが、聖書にも登場する花ということで欧米ではポピュラーな観賞用植物となっている。樹高は30センチから200センチくらいである。葉は細長い卵形で、向かい合って生える(対生)。開花時期は6月から8月くらいである。花径3センチから4センチくらいの杯状の5弁花をつける。花の色は白いものが多いが、園芸品種にはブルー、ピンク、赤、紫などのものもある。開いてから8時間ほどで散ってしまう半日花であるが、次々に新しい花が咲いてくる。花言葉は「人気」である。8月9日の誕生花である。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、箱のような形をしている。属名の Cistus はギリシャ語の「kistos(古代ギリシャでのこの植物の名)」からきている。写真は7月に野田市の清水公園花ファンタジアで撮った。学名:Cistus spp.★半日の命なれどもシスタスは 華麗に咲いて命引き継ぎ花図鑑植物図鑑ミラーサイト|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
デンドロビウム・ラエビフォリウム 夏の花 2016年08月08日 デンドロビウム・ラエビフォリウムはラン科セッコク属(デンドロビウム属)の常緑多年草である。デンドロビウム属は東南アジアやオーストラリアなどに1200種くらい分布する着生種である。属名の読み方は英語風にデンドロビューム属とするものもある。日本にも石斛(セッコク)などが分布し、属名の和名をセッコク属という。本種の原産地はニューギニア、ソロモン諸島など南太平洋の諸島で、標高600メートルから2300メートルの地域の木の幹や岩に生える着生種である。特徴は茎が毎年新しくなることや花弁と萼片がほぼ同じ形をしていることなどである。草丈は5センチから10センチくらいである。葉は細長い卵形である。本種の開花時期は夏である。花径は2センチから5センチくらいである。花の色は変化に富んでいる。写真に撮ったものはピンクの筋が美しい。花に香りはない。属名の Dendrobium はギリシャ語の「dendron(樹)+ bios(着生)」からきている。種小名の laevifolium は「滑らかな葉を持つ」という意味である。写真は11月につくば植物園で撮った。学名:Dendrobium laevifolium★故郷は太平洋の南の地 渋い色して木の幹に咲く花図鑑植物図鑑ミラーサイト|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|