ランタナ 秋の花 2016年09月07日 ランタナはクマツヅラ科シチヘンゲ属(ランタナ属)の常緑低木である。ランタナ属は中南アメリカを中心に150種くらいが分布する。本種が代表種で和名を七変化(シチヘンゲ)といい、属名の和名もシチヘンゲ属という。本種の原産地は南アメリカである。英名はコモンランタナ(common lantana)という。現在では世界各地の広い範囲で野生化している。そのため、国際自然保護連合(IUCN)の「種の保存委員会」(SSC)では、「世界の外来侵入種ワースト100」に指定している。日本へは江戸時代の後期に渡来した。庭植え、鉢植えで観賞用に栽培されている。また、小笠原諸島や沖縄では逸出したものが野生化している。そのため、日本でも侵略的外来種として「生態系被害防止外来種リスト」に掲載されている。別名をランタナや紅黄花(コウオウカ)という。園芸的にはランタナとされることが多い。樹高は1メートルから2メートルである。茎の断面は四角形で、棘が生える。葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。葉には硬い毛が生え、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は5月から10月である。茎先に半球状の散形花序(たくさん枝が出て、先に1個つずつ花がつく)を出し、小さな花をたくさんつける。花径は1センチくらいである。花冠のつけ根の部分は筒状で、先は4つから5つに裂ける。花の色は初めは黄色や淡い紅色で、のちに濃い赤色や橙色に変わる。花の後にできる実は球形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、黒く熟する。種子は有毒である。園芸品種には花の色が黄色や白で変化しないものもある。花言葉は「厳格」である。9月7日の誕生花である。属名の Lantana はヨーロッパ産の「Viburnum lantana」 からの転用である。花の形や花序が似ていることから転用された。種小名の camara は「アーチ状の」という意味である。亜種名の aculeata は「棘のある」という意味である。写真は11月に新宿御苑で撮った。学名:Lantana camara subsp. aculeata(広義:Lantana camara)★花びらを群がるように寄せ集め 色鮮やかにランタナの咲く☆七色に花色変えてランタナは 故郷を忘れ旅を続けて花図鑑植物図鑑ミラーサイト|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル| PR
すぎもり鶏頭(スギモリゲイトウ) 秋の花 2016年09月06日 すぎもり鶏頭(スギモリゲイトウ)はヒユ科ヒユ属(アマランツス属)の一年草である。アマランツス属は世界に88種が分布する。(Catalogue of Life: 2016 Annual Checklist より)同属の中に葉を食用とするひゆ(ヒユ)が含まれ、属名の和名をヒユ属という。本種の原産地は熱帯アメリカで、高地に生える。現在では世界各地に広がり、観賞用に栽培されている。また、中国や東南アジアでは種子や若葉を食用とする。英名はレッドアマランス(red amaranth)という。中国名は繁穗*(fansuixian)である。(*印=クサカンムリ+見)日本への渡来時期についてははっきりした資料がない。日本では観賞用として稀に庭植えで栽培され、逸出したものが野生化している。「すぎもり」の名の由来は不明である。鶏鶏頭(ケイトウ)の名は花序を鶏冠(とさか)に見立てたものである。草丈は1メートルから2メートルである。葉は細長い卵形で、向かい合って生える(対生)。開花時期は7月から9月くらいである。茎先や葉の脇から穂状の花序を出し、暗い紅色の花をつける。花穂はよく枝分かれをする。花の後にできる実は胞果(薄皮のような果皮の中に種子が1個入っているもの)である。属名の Amaranthus はギリシャ語の「amaramthos(しぼまない)」からきている。種小名の cruentus は「深紅の」という意味である。写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。学名:Amaranthus cruentus★野菜ならそんなものかと思うけど 大きすぎるね狭い日本じゃ花図鑑植物図鑑ミラーサイト|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
紐鶏頭(ヒモゲイトウ) 秋の花 2016年09月06日 紐鶏頭(ヒモゲイトウ)はヒユ科ヒユ属(アマランツス属)の一年草である。アマランツス属は世界に88種が分布する。(Catalogue of Life: 2016 Annual Checklist より)同属の中に葉を食用とするひゆ(ヒユ)が含まれ、属名の和名をヒユ属という。本種の原産地は南アメリカで、アンデス地方の山岳地帯に分布する。葉鶏頭(ハゲイトウ)に近い仲間だが、本種は花穂を楽しむ。ペンダント・アマランス(pendant amaranth)などの英名がある。日本へは江戸時代の後期に渡来した。庭植え、鉢植えとして観賞用に栽培される。また、切り花やドライフラワーとしても利用される。和名の由来は、花穂が紐状になった鶏頭(ケイトウ)ということからきている。鶏頭(ケイトウ)の名は花序を鶏冠(とさか)に見立てたものである。別名を仙人穀(センニンコク)という。これは仙人の食べる穀物という意味合いでつけられた名である。草丈は70センチから100センチくらいである。葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。開花時期8月から10月である。紅色の花穂がひも状に長く垂れ下がる。花の後にできる実は胞果(薄皮のような果皮の中に種子が1個入っているもの)である。アマランサスの名で自然食品としても出回っている。花言葉は「心配ご無用」である。9月2日の誕生花である。属名の Amaranthus はギリシャ語の「amaramthos(しぼまない)」からきている。種小名の caudatus は「尾のある」という意味である。写真は9月に京都府立植物園で撮った。園芸品種のレッドとグリーンである。学名:Amaranthus caudatus★ぶらぶらと花穂垂らして紐鶏頭 ユニークすぎる花と呼ぶには花図鑑植物図鑑ミラーサイト|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
布袋葵(ホテイアオイ) 夏の花 2016年09月06日 咲き急ぐ布袋葵は儚けり布袋葵(ホテイアオイ)はミズアオイ科ホテイアオイ属(エイクホルニア属)の多年草である。エイクホルニア属は南北アメリカに6種が分布する。(Catalogue of Life: 2016 Annual Checklist より)代表種である本種に布袋葵(ホテイアオイ)の和名があり、属名の和名はホテイアオイ属という。本種の原産地は南アメリカで、アマゾン流域の池や沼などに群落をつくる。英名はウォーターヒヤシンス(water hyacinth)という。日本へは明治時代の中期に渡来した。和名の由来は、葉柄が大きく膨らんだ葉の姿を布袋さんのおなかにたとえたものである。観賞用として導入されたが、現在では日本各地で野生化している。たとえば北海道のブルーリストではA3ランク(北海道に定着しており、生態系等への影響が報告または懸念されている外来種)に選定されている。そして、環境省によって要注意外来生物に指定されている。また、国際自然保護連合(IUCN)の「種の保存委員会」(SSC)では、「世界の外来侵入種ワースト100」に指定している。草丈は20センチから40センチくらいである。葉は長さ5センチから10センチの楕円形で、立ち上がる。開花時期は8月から10月である。花茎に青紫色の6弁花をたくさんつける。上の1枚が大きく、黄色い斑点が入る。花は一日花だが、次々と咲き続ける。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。俳句の季語は夏である。花言葉は「揺れる心」である。9月1日の誕生花である。属名の Eichhornia はドイツの政治家「アイヒホルン(Johann Eichhorn, 1779-1856)さん」の名からきている。種小名の crassipes は「太い柄のある」という意味である。写真は10月につくば植物園で撮った。学名:Eichhornia crassipes★水辺にて一日のいのち輝かす 薄紫は陽に照り映えて☆儚げな薄紫の花揺れて 清らかなりし水面飾りて花図鑑植物図鑑ミラーサイト|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
ルドベキア 夏の花 2016年08月31日 ルドベキアはキク科オオハンゴンソウ属(ルドベキア属)の植物の総称である。ルドベキア属は暫定的学名だが北アメリカに26種が分布する。(Catalogue of Life: 2016 Annual Checklist より)また、変種も23種記載されており、そのほかにさまざまな園芸品種が作出されている。生育地は牧草地や草原、麦畑などで、一般名はコーンフラワー(coneflower)という。代表種は大反魂草(オオハンゴンソウ)で、属名の和名もオオハンゴンソウ属という。日本へは明治時代の中期に渡来した。庭植えや鉢植えとして、観賞用に数種が栽培されている。また、逸出したものが各地で野生化している。特に大反魂草(オオハンゴンソウ)は繁殖力が旺盛なので、現在では特定外来生物に指定されて栽培や移動ができなくなっている。草丈は50センチから200センチくらいである。葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。品種によっては葉が羽状に裂けるものもある。開花時期は7月から10月くらいである。花径は3センチから10センチくらいで、花の色は黄色のものが多い。花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。花言葉は「正しい選択」である。8月25日の誕生花である。属名の Rudbeckia はスエーデンの植物学者「ルードベック父子(Olof Rudbeck the Elder (1630-1702), Olof Rudbeck the Younger (1660-1740))」の名からきている。写真は6月に東京都薬用植物園で撮った。ルドベキア・スペキオサ(Rudbeckia speciosa)の園芸品種でゴールドストルム(Gold Strum)の名札があった。学名:Rudbeckia spp.★夏の日を天衣無縫に浴びながら 空に向かってルドベキア咲く花図鑑植物図鑑ミラーサイト|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|