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花 調 べ

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三角蔓(サンカクヅル)



三角蔓(サンカクヅル)はブドウ科ブドウ属(ビティス属)の蔓性落葉木本である。

ビティス属は世界に84種が分布し、変種も26種ある。(Catalogue of Life: 2018 Annual Checklist より)
日本にも本種や山葡萄(ヤマブドウ)などが分布し、また中国から渡来したヨーロッパ葡萄(ヨーロッパブドウ)の野生化したものが鎌倉時代には栽培されるようになるなどして「葡萄」の名で親しまれている。
本種は本州から九州にかけて分布し、山地に生える。
海外では、朝鮮半島、中国、台湾などにも分布する。
和名の由来は、葉が三角形をした蔓性植物というところからきている。
別名を行者の水(ギョウジャノミズ)というが、これは蔓を切ると水が出て修行者が喉を潤すというところからつけられた名である。
蔓は他の木に絡んで伸び、10メートル以上にもなる。
葉は卵状の三角形で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁には浅いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は5月から6月である。
花穂を伸ばして薄い黄緑色の小さな花を円錐状につける。
花びらは5枚である。
花の後にできる実は直径7ミリくらいの球形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、秋に黒く熟し食べられる。
属名の Vitis はラテン語の「vitis(つる植物)」からきている。
種小名の flexuosa は「曲がりくねった」という意味である。
写真は9月につくば植物園で撮った。
学名:Vitis flexuosa

★もう少し待ってくれたら実をつける
 三角蔓の葉は青々と



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浜菊(ハマギク)



浜菊(ハマギク)はキク科ハマギク属の多年草である。
ハマギク属は1属1種である。(Catalogue of Life: 2017 Annual Checklist より)
かつてはキク属に含まれていたが、染色体の違いから区別されるようになった。
日本固有種である。
本州の青森県から茨城県にかけて太平洋岸に分布し、海岸の崖地や砂地に生える。
また、栽培もされる。
園芸栽培の歴史は古く、江戸時代前期の園芸書「花壇綱目」(1681年刊、水野元勝著)にも記載がある。
草丈は50センチから80センチくらいである。
葉はへら形で、密に互い違いに生える(互生)。
葉の質は分厚く、葉には柄がない。
開花時期は9月から11月である。
花径は6、7センチくらいある。
花の色は白く、真ん中の筒状花は黄色い。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
マーガレットなどに似ているが、葉を見ると他との違いがわかる。
花言葉は「逆境に立ち向かう」である。
11月4日の誕生花である。
属名の Nipponanthemum はギリシャ語の「Nippon(日本)+anthemon(花)」からきている。
種小名の nipponicum は「日本の」という意味である。
写真は9月に京都府立植物園で撮った。
学名:Nipponanthemum nipponicum
★菊だけど少し様子は違うのよ
 海辺育ちの浜菊だから
☆海を見て育ちし花のたくましさ
 命咲かせん浜菊の花


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大文字草(ダイモンジソウ)



岩を背に大文字草は股開き

大文字草(ダイモンジソウ)はユキノシタ科ユキノシタ属(サキシフラガ属)の多年草である。
サキシフラガ属は世界に543種が分布し、変種・亜種も180種ほどある。(Catalogue of Life: 2017 Annual Checklist より)
日本にも雪の下(ユキノシタ)などが分布し、属名の和名をユキノシタ属という。
本種は北方領土を含む北海道から九州にかけて分布し、山地の湿った岩場などに生える。
海外では、朝鮮半島、中国、サハリンなどにも分布する。
草丈は10センチから40センチくらいである。
根際から生える葉は円形で、手のひら状に粗く切れ込む。
葉には長い柄があり、つけ根の部分は心形である。
開花時期は9月から11月である。
茎先に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、白い花を疎らにつける。
花弁は5枚で、そのうちの2枚がほかよりも長く「大」の字に似ている。
雄しべは10本、雌しべは2本である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
山野草としても人気があり、鉢花として出回っている。
花の色も赤、桃、白などがあり、多くの園芸品種がある。
花言葉は「自由」「不調和」である。
俳句の季語は秋である。
11月3日の誕生花である。
属名の Saxifraga はラテン語の「saxum(石)+frangere(砕く)」からきている。この属のある植物が尿の結石を溶かす作用があると考えられたことから名づけられた。
種小名の fortunei はイギリス人の植物学者「フォーチュン(Robert Fortune, 1812-1880)さんの」という意味である。インドや中国の植物を多数収集した。
変種名の alpina は「高山に生える」という意味である。
写真は9月に日光植物園で撮った。
学名:Saxifraga fortunei var. alpina(syn. Saxifraga fortunei var. incisolobata)

★岩肌にへばりつき咲くその姿
 どこかユニーク大股開き



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レナンセラ



レナンセラはラン科レナンテラ属の多年草の総称である。
レナンテラ属の原種は東南アジアなどに21種と2変種が分布する。(Catalogue of Life: 2017 Annual Checklist より)
また、栽培品種も作出されている。
レナンテラはラテン語風の読み方だが、園芸的には英語風に読んだレナンセラの名で流通する。
中型から大型の着生種で、硬い葉が互い違いに生える(互生)。
草丈は50センチから100センチくらいである。
葉は細長い披針形(笹の葉のような形)で多肉質である。
開花時期は周年ないし不定期である。
花の色は赤や褐色である。
11月2日の誕生花である。
属名の Renanthera はギリシャ語の「renis(腎臓)+anther(葯)」からきている。
写真は10月につくば植物園で撮ったレナンテラ・ベラ(Renanthera bella)である。
学名:Renanthera

★原色の紅が鮮やかレナンテラ
 キナバル山に思いを馳せて


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茶(チャ)



茶の花に笑みを浮かべる年となり

茶(チャ)はツバキ科ツバキ属(カメリア属)の常緑低木である。
植物学上の和名は茶の木(チャノキ)という。
カメリア属はアジアに171の品種と45の変種・亜種が分布する。(Catalogue of Life: 2017 Annual Checklist より)
また、膨大な数の園芸品種がある。(椿図鑑参照)
日本にも椿(ツバキ)などが分布し、属名の和名もツバキ属という。
本種の原産地は中国の南部とする説が有力である。
日本へは最澄が805年に種子を持ち帰り、比叡山に植えたのが最初という。
若葉を摘んで緑茶や紅茶を作るために、アジア一帯で広く栽植されている。
日本では、暖地では野生化しており、九州には自生するものもある。
日本や中国で栽培されているものは低木だが、インドやスリランカで栽培されているものは高木なのだそうである。
日本のものでも刈り込まなければ5メートルから6メートルに達するらしい。
樹高は1メートルから2メートルである。
よく枝分かれをし、細長い卵形で艶のある濃い緑色の葉を互い違いに生やす(互生)。
開花時期は10月から12月である。
葉の脇に白い5弁花を少数やや下向きにつける。
花には黄色い雄しべがたくさんある。
花の後にできる実は偏球形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、熟すと褐色になって裂開する。
花言葉は「追憶」である。
俳句では「茶の花」が冬の季語である。
11月1日の誕生花である。
属名の Camellia はモラビアの出身でイエズス会の宣教師だった「カメル(Georg Joseph Kamel, 1661-1706)さん」の名からきている。マニラに住み、東アジアの植物を採集した。
種小名の sinensis は「中国の」という意味である。
花の写真は10月に小石川植物園で撮った。
実の写真は11月につくば植物園で撮った。
学名:Camellia sinensis
★陽が差すと眩しいからと言い訳し
 俯きながら君何思う
☆頬紅のたっぷりの刷毛思い出す
 茶の花少しうつむいて咲き



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