八代草(ヤツシロソウ) 夏の花 2016年08月22日 八代草(ヤツシロソウ)はキキョウ科ホタルブクロ属(カンパヌラ属)の多年草である。カンパヌラ属は北半球を中心に500種以上が分布する。また、多くの亜種があり、多くの園芸品種も作出されている。園芸的にはカンパニュラという英語風の読み方で流通している。日本にも蛍袋(ホタルブクロ)などが分布し、属名の和名はホタルブクロ属という。本種は阿蘇・久住地方の限られた地域にのみ分布し、山地に生える。また、庭植え、鉢植えとして観賞用に栽培されている。海外では、朝鮮半島、中国東北部、シベリア東部にも分布する。大陸と地続きのころの遺存植物である。環境省のレッドリスト(2012)では、「IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。和名の由来は、熊本県の八代で発見されたことからきている。草丈は30センチから100センチくらいである。葉は幅の広い披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。葉の縁には細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は5月から9月くらいである。茎先に釣鐘形で青紫色をした花が集まって上向きに咲く。花径は2センチくらいで、花冠の先は5つに裂ける。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。花言葉は「従順な人」である。8月20日の誕生花である。以下に示す学名は、Catalogue of Life や YList で記載されているものである。環境省のレッドリスト(2012)では異名のほうを記載しているが、Catalogue of Life では亜種ないし変種の dahurica 自体が存在しないので、いずれ下記の学名のほうに移行するものと思われる。なお、基本種(異名:Campanula glomerata subsp. glomerata)はヨーロッパから中国にかけて分布する。属名の Campanula はラテン語の「campana(鐘)」の縮小形で小さな鐘を意味する。花冠の形から名づけられた。種小名の glomerata は「集まった」という意味である。亜種名の speciosa は「華やかな」という意味である。変種名の dahurica は「(シベリアの)ダフリアの」という意味である。写真は8月に箱根湿生花園で撮った。学名:Campanula glomerata subsp. speciosa(異名:Campanula glomerata var. dahurica)★絶滅の危機に晒され支援待つ 八代草の花は紫花図鑑植物図鑑ミラーサイト|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル| PR PR" dc:identifier="http://hanamoyo2.blog.shinobi.jp/%E5%A4%8F%E3%81%AE%E8%8A%B1/%E5%85%AB%E4%BB%A3%E8%8D%89%EF%BC%88%E3%83%A4%E3%83%84%E3%82%B7%E3%83%AD%E3%82%BD%E3%82%A6%EF%BC%89" /> -->