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見せばや(ミセバヤ)



あの島に咲くか見せばや夕景色

見せばや(ミセバヤ)はベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属(ヒロテレフィウム属)の多年草である。
ヒロテレフィウム属はユーラシア大陸と北アメリカに29種が分布する。(Catalogue of Life: 2016 Annual Checklist より)
日本にも紫弁慶草(ムラサキベンケイソウ)などが分布し、属名の和名はムラサキベンケイソウ属という。
本種は日本固有種で、香川県の小豆島と奈良県に分布する。
また、古くから鉢花や庭園に用いられ、19世紀にシーボルトによってヨーロッパに紹介された。
山野草として園芸用に栽培されているものが逸出した事例もある。
かつては中国の湖北省にも分布するとされてきたが、これは現在では変種として位置づけられている。
環境省のレッドデータリスト(2012)では、「ⅠA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
草丈は30センチくらいで下垂する。
全体に多肉質である。
葉は円形で、3枚ずつ輪になって生える(輪生)。
自然開花期は10月から11月である。
茎先にたくさんの淡い紅色の花が球状につく。
花びら(花弁)は5枚で披針形(笹の葉のような形)をしており、星を散りばめたように見える。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。
和名は「見せたい」という意味の古語の変形で、花の優美さを表す。
俳句の季語は秋である。
花言葉は「大切なあなた」である。
10月15日の誕生花である。
属名の Hylotelephium はギリシャ語の「hyle(森)+telephion(ベンケイソウ)」からきている。この属の植物が森にも生えることから名づけられた。
種小名の sieboldii はドイツ人で日本植物の研究者だった「シーボルト(Philipp Franz Balthasar von Siebold, 1796-1866)さんの」という意味である。
レッドデータリスト(2012)では var. sieboldii を追記している。
中国産のものを変種とした流れからきていると思われるが、YList や Catalogue of Life では未変更である。
写真は9月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園の山野草展で撮った。
学名:Hylotelephium sieboldii(syn. Hylotelephium sieboldii var. sieboldii)

★可憐さを誰に見せよう見せばやの
 青き蕾はその日を待ちて
☆見せばやの誰に見せたきその心
 紅く燃えては君を想いて

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吾亦紅(ワレモコウ)



震えてもいいの見ないで吾亦紅

吾亦紅(ワレモコウ)はバラ科ワレモコウ属(サングイソルバ属)の多年草である。
サングイソルバ属はユーラシアや北アメリカに40種が分布する。(Catalogue of Life: 2016 Annual Checklist より)
日本にも本種などが分布し、属名の和名をワレモコウ属という。
本種は北海道から九州にかけて分布し、野山の草原に生える。
昔から広く親しまれる山野草の1つである。
海外では、朝鮮半島、中国、シベリア、ヨーロッパなどにも分布する。
漢字では「吾木香」「割木瓜」「我毛香」などの文字も充てられる。
草丈は30センチから100センチくらいである。
葉は茎の下部につくか、根際から伸びる。
奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、5枚から13枚で1組となる。
小葉の形は長めの楕円形である。
茎につく葉は互い違いに生える(互生)。
開花時期は7月から11月である。
枝分かれした茎の先に、楕円形をした赤紫色の花穂をつける。
1つの花は4枚の萼からなり、花弁はない。
花穂の上から順に咲く。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
根茎は黒褐色で太く、生薬の地楡(じゆ)となる。
下痢止めや、傷の止血、やけどに効くとされる。
また、若葉は食用となり、和え物、油いため、佃煮などにする。
花言葉は「物思い」である。
俳句の季語は秋である。
10月12日の誕生花である。
属名の Sanguisorba はラテン語の「sanguis(血)+sorbere(吸収する)」からきている。根にタンニン多いので止血作用があるという評判から名づけられた。
種小名の officinalis は「薬用の」という意味である。
写真は10月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Sanguisorba officinalis

★吾亦紅燃やす炎はさり気なく
 されど尽きない種火のように
☆吾亦紅小さき想いぽつぽつと
 星の数ほど風に揺らして

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ストレプトカーパス



ストレプトカーパスはイワタバコ科ウシノシタ属(ストレプトカルプス属)の多年草の総称である。
ストレプトカルプス属はアフリカや熱帯アジアに130種くらいが分布する。
また、多くの園芸品種が作出されている。
園芸的には、属名を英語風に読んだストレプトカーパスの名で流通している。
代表種のストレプトカルプス・ウェンドランディに牛の舌(ウシノシタ)の和名があり、属名の和名はウシノシタ属という。
菫(スミレ)の仲間と同じように無茎種と有茎種とがある。
草丈は20センチから30センチくらいである。
根際から生える葉は大きな楕円形で、皺がある。
開花時期は5月から6月と10月から11月である。
花は筒状で先が5つに裂ける。
花の色には赤、ピンク、紫、青、白などである。
花の後にできるさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
花言葉は「信頼に応える」である。
10月14日の誕生花である。
属名の Streptocarpus はギリシャ語の「streptos(ねじれる)+ karpos(果実)」からきている。長いさく果が螺旋状にねじれていることから名づけられた。
種小名の hybridus は「交配種の」という意味である。
写真は6月に札幌の百合が原公園で撮った。
学名:Streptocarpus x hybridus
★ぺろりんと出してみようか牛の舌
 ピンクの花びら垂れ下げて咲き



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エキナセア



エキナセアはキク科ムラサキバレンギク属(エキナケア属)の多年草の総称である。
エキナケア属は暫定的な学名だが北アメリンに10種が分布する。(Catalogue of Life: 2016 Annual Checklist より)
また、多くの園芸品種が作出されている。
代表種であるエキナケア・プルプレアに紫馬簾菊(ムラサキバレンギク)の和名があり、和名の属名もムラサキバレンギク属という。
「馬簾」というのは、江戸時代の火消しが用いた纏(まとい)の飾りのことである。
園芸的には属名を英語風に読んだエキナセアの名で流通している。
日本へは昭和時代の初期に渡来した。
庭植え、鉢植えで観賞用に栽培されるほか、切り花やドライフラワーともされる。
また、根茎には免疫力を高める作用があり、ハーブとしても利用される。
草丈は60センチから150センチくらいである。
茎は直立をする。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6月から10月くらいである。
代表種は茎先に紅紫色の花をつけるが、黄色や白の花を咲かせるものもある。
花言葉は「深い愛」である。
10月13日の誕生花である。
属名の Echinacea はギリシャ語の「echino(はりねずみ)」からきている。硬い筒状花をはりねずみにたとえて名づけたものである。
写真は5月に東京都薬用植物園で撮った。
写真はエキナケア・プルプレアとエキナケア・パラドクサである。
学名:Echinacea spp.

★ネイティブの息吹き伝えてエキナセア
 棘が守りし薬効いかに



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蓮華升麻(レンゲショウマ)



蓮華升麻(レンゲショウマ)はキンポウゲ科レンゲショウマ属(アネモノプシス属)の多年草である。
アネモノプシス属は1種1属である。
本種は日本固有種で、属名の和名はレンゲショウマ属という。
本州の東北地方から近畿地方にかけて太平洋岸に分布し、山地や亜高山の林の中に生える。
また、山野草として庭植え、鉢植えで栽培される。
和名の由来は、花が蓮(ハス)に似ており、葉が晒菜升麻(サラシナショウマ)に似ているところからきている。
草丈は40センチから100センチくらいである。
茎は直立し、上部で曲がる。
葉は大形の2-4回3出複葉で、互い違いに生える(互生)。
3出複葉というのは、1枚の葉が3つの小さな葉(小葉)に分かれた形のことである。
それが2回から4回枝分かれを繰り返して1セットとなる。
小葉は長さが4センチから10センチの卵形で先が尖り、縁には不規則な切れ込み(鋸歯)がある。
開花時期は7月から9月である。
茎先に円錐花序(枝分かれして全体が円錐状に見える)を立て、花径3センチから4センチの淡い紫色の花を下向きにつける。
外側にあって白い花びらのように見えるのは萼である。
萼片の数は7枚から10枚ある。
内側にあって雄しべを取り囲むようにしている淡い紫色の部分が本当の花びら(花弁)である。
花弁の数は10枚から12枚である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
花言葉は「伝統美」である。
9月4日の誕生花である。
属名の Anemonopsis はギリシャ語の「アネモネ属(Anemone)+ opsis(似る)」からきている。
種小名の macrophylla は「大きな葉の」という意味である。
写真は8月に軽井沢町植物園で撮った。
学名:Anemonopsis macrophylla

★俯いて透き通るほど切なきや
 蓮華升麻に思い尋ねて



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