千日紅(センニチコウ) 秋の花 2016年09月08日 千日紅頬をピンクに染めて揺れ千日紅(センニチコウ)はヒユ科センニチコウ属(ゴンフレナ属)の一年草である。ゴンフレナ属はアジア、アフリカ、オーストラリア、南北アメリンなどに100種くらいが分布する。代表種である本種に千日紅(センニチコウ)の和名があり、和名の属名もセンニチコウ属という。本種の原産地は北アメリカの南部や熱帯アメリカである。英名はグローブアマランス(globe amaranth)という。中国名は千日紅(qianrihong)である。日本へは江戸時代の初期に渡来した。和名は中国名を音読みしたものである。由来は、長い間花の色が褪せないことからきている。庭植え、鉢植えとして観賞用に栽培されている。また、時として逸出し、本州から沖縄にかけて野生化している。江戸時代の中期には既にドライフラワーとして利用されたという記録もある。花期が長いことから仏花として好まれている。草丈は40センチから50センチくらいである。全草に毛が生えており、よく枝分かれをする。葉は楕円形で先が尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない(全縁)。葉は向かい合って生える(対生)。開花時期は7月から11月である。茎先にボンボンのような丸い花(頭花)をつける。花のように見え丸い部分は苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)が発達したものである。花の色はピンク、白、紅紫などがある。花の後にできる実は胞果(薄皮のような果皮の中に種子が1個入っているもの)である。俳句の季語は夏である。花言葉は「変わらぬ愛情」である。9月8日の誕生花である。属名の Gomphrena はギリシャ語の「gromphaena(ケイトウの1種)」からきている。種小名の globosa は「球形の」という意味である。写真は9月に野田市の清水公園で撮った。園芸品種のバイカラーローズである。学名:Gomphrena globosa★爽やかな季節迎えて千日紅 ピンクの頬をずらり並べて花図鑑植物図鑑ミラーサイト|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル| PR
ダリア 秋の花 2016年09月07日 曇天もダリアの花は透き通りダリア(dahlia)はキク科ダリア属の多年草である。ダリア属は暫定的学名も含めて世界に44種が分布する。本種の原産地はメキシコである。メキシコでは国花になっている。18世紀にメキシコからヨーロッパ(最初はスペイン)に導入され、園芸品種の作出が開始された。現在ではその数は数万種に及ぶ。日本へは江戸時代の後期にオランダを経由して渡来した。かつては和名を天竺牡丹(テンジクボタン)といった。花の形が牡丹(ボタン)に似ていて遠い異国からきたことから名づけられた。庭植え、鉢植えで観賞用に栽培される。また、切り花やドライフラワーとされる。草丈は20センチから200センチくらいである。葉は羽状複葉で、向かい合って生える(対生)。開花時期は7月から10月である。花径は3センチの小輪から30センチの大輪まである。花の形も色も多彩である。花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。花言葉は「優雅さ」「気高さ」である。俳句の季語は夏である。9月3日の誕生花である。属名の Dahlia はスウェーデンの植物学者「ダール(Anders Dahl, 1715-1789)さん」の名からきている。種小名の pinnata は「羽状の」という意味である。写真は9月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。上はエオナG、下はクロイトンエースという園芸品種で、いずれも大輪系である。学名:Dahlia pinnata★幾重にもピンクの花びら重ね咲く ダリアの花はまろやかタッチ☆コサージュと見間違うよな美しさ 胸に飾りて花に酔いしれ花図鑑植物図鑑ミラーサイト|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
ランタナ 秋の花 2016年09月07日 ランタナはクマツヅラ科シチヘンゲ属(ランタナ属)の常緑低木である。ランタナ属は中南アメリカを中心に150種くらいが分布する。本種が代表種で和名を七変化(シチヘンゲ)といい、属名の和名もシチヘンゲ属という。本種の原産地は南アメリカである。英名はコモンランタナ(common lantana)という。現在では世界各地の広い範囲で野生化している。そのため、国際自然保護連合(IUCN)の「種の保存委員会」(SSC)では、「世界の外来侵入種ワースト100」に指定している。日本へは江戸時代の後期に渡来した。庭植え、鉢植えで観賞用に栽培されている。また、小笠原諸島や沖縄では逸出したものが野生化している。そのため、日本でも侵略的外来種として「生態系被害防止外来種リスト」に掲載されている。別名をランタナや紅黄花(コウオウカ)という。園芸的にはランタナとされることが多い。樹高は1メートルから2メートルである。茎の断面は四角形で、棘が生える。葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。葉には硬い毛が生え、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は5月から10月である。茎先に半球状の散形花序(たくさん枝が出て、先に1個つずつ花がつく)を出し、小さな花をたくさんつける。花径は1センチくらいである。花冠のつけ根の部分は筒状で、先は4つから5つに裂ける。花の色は初めは黄色や淡い紅色で、のちに濃い赤色や橙色に変わる。花の後にできる実は球形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、黒く熟する。種子は有毒である。園芸品種には花の色が黄色や白で変化しないものもある。花言葉は「厳格」である。9月7日の誕生花である。属名の Lantana はヨーロッパ産の「Viburnum lantana」 からの転用である。花の形や花序が似ていることから転用された。種小名の camara は「アーチ状の」という意味である。亜種名の aculeata は「棘のある」という意味である。写真は11月に新宿御苑で撮った。学名:Lantana camara subsp. aculeata(広義:Lantana camara)★花びらを群がるように寄せ集め 色鮮やかにランタナの咲く☆七色に花色変えてランタナは 故郷を忘れ旅を続けて花図鑑植物図鑑ミラーサイト|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
すぎもり鶏頭(スギモリゲイトウ) 秋の花 2016年09月06日 すぎもり鶏頭(スギモリゲイトウ)はヒユ科ヒユ属(アマランツス属)の一年草である。アマランツス属は世界に88種が分布する。(Catalogue of Life: 2016 Annual Checklist より)同属の中に葉を食用とするひゆ(ヒユ)が含まれ、属名の和名をヒユ属という。本種の原産地は熱帯アメリカで、高地に生える。現在では世界各地に広がり、観賞用に栽培されている。また、中国や東南アジアでは種子や若葉を食用とする。英名はレッドアマランス(red amaranth)という。中国名は繁穗*(fansuixian)である。(*印=クサカンムリ+見)日本への渡来時期についてははっきりした資料がない。日本では観賞用として稀に庭植えで栽培され、逸出したものが野生化している。「すぎもり」の名の由来は不明である。鶏鶏頭(ケイトウ)の名は花序を鶏冠(とさか)に見立てたものである。草丈は1メートルから2メートルである。葉は細長い卵形で、向かい合って生える(対生)。開花時期は7月から9月くらいである。茎先や葉の脇から穂状の花序を出し、暗い紅色の花をつける。花穂はよく枝分かれをする。花の後にできる実は胞果(薄皮のような果皮の中に種子が1個入っているもの)である。属名の Amaranthus はギリシャ語の「amaramthos(しぼまない)」からきている。種小名の cruentus は「深紅の」という意味である。写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。学名:Amaranthus cruentus★野菜ならそんなものかと思うけど 大きすぎるね狭い日本じゃ花図鑑植物図鑑ミラーサイト|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
紐鶏頭(ヒモゲイトウ) 秋の花 2016年09月06日 紐鶏頭(ヒモゲイトウ)はヒユ科ヒユ属(アマランツス属)の一年草である。アマランツス属は世界に88種が分布する。(Catalogue of Life: 2016 Annual Checklist より)同属の中に葉を食用とするひゆ(ヒユ)が含まれ、属名の和名をヒユ属という。本種の原産地は南アメリカで、アンデス地方の山岳地帯に分布する。葉鶏頭(ハゲイトウ)に近い仲間だが、本種は花穂を楽しむ。ペンダント・アマランス(pendant amaranth)などの英名がある。日本へは江戸時代の後期に渡来した。庭植え、鉢植えとして観賞用に栽培される。また、切り花やドライフラワーとしても利用される。和名の由来は、花穂が紐状になった鶏頭(ケイトウ)ということからきている。鶏頭(ケイトウ)の名は花序を鶏冠(とさか)に見立てたものである。別名を仙人穀(センニンコク)という。これは仙人の食べる穀物という意味合いでつけられた名である。草丈は70センチから100センチくらいである。葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。開花時期8月から10月である。紅色の花穂がひも状に長く垂れ下がる。花の後にできる実は胞果(薄皮のような果皮の中に種子が1個入っているもの)である。アマランサスの名で自然食品としても出回っている。花言葉は「心配ご無用」である。9月2日の誕生花である。属名の Amaranthus はギリシャ語の「amaramthos(しぼまない)」からきている。種小名の caudatus は「尾のある」という意味である。写真は9月に京都府立植物園で撮った。園芸品種のレッドとグリーンである。学名:Amaranthus caudatus★ぶらぶらと花穂垂らして紐鶏頭 ユニークすぎる花と呼ぶには花図鑑植物図鑑ミラーサイト|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|