紫苑(シオン) 秋の花 2016年10月19日 千歳経し雅こぼして紫苑咲く紫苑(シオン)はキク科シオン属(アスター属)の多年草である。アスター属はユーラシア大陸に180種くらいが分布する(北アメリカに分布する種を除いた場合)。日本にも本種などが分布し、属名の和名をシオン属という。本種は本州から九州にかけて分布し、山地のやや湿った所に生える。野生のものは稀で、中国山地や九州山地にわずかに生育する。庭に植えられることが多く、逸出して野生化するものもある。海外では、朝鮮半島、中国、モンゴル、シベリアなどにも分布する。中国名は紫苑(正確にはクサカンムリ+宛をワカンムリにしたもの)(ziwan)という。栽培の歴史は古く、今昔物語にも「思い草」の名で登場する。元々は根を薬用としたが、平安時代になって鑑賞用として庭植えされるようになった。和名の由来は中国語から転訛したもので、大形で美しい紫色の花の形状から名づけられた。環境省のレッドリスト(2012)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。 草丈は150センチから200センチくらいである。茎には疎らに剛毛が生える。葉は細長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)があり、両面に短い毛が生えていてざらつく。下部につく葉ほど大きく、茎につく葉にはほとんど柄がない。根際から生える葉には長い柄があるが、開花時期には枯れるものが多い。開花時期は8月から10月くらいである。花(頭花)は花径が25ミリから35ミリくらいである。筒状花は黄色く、舌状花は淡い紫色である。花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。俳句の季語は秋である。花言葉は「追憶」である。10月7日の誕生花である。属名の Aster はギリシャ語の「aster(星)」からきている。頭花が放射状をなすことから名づけられた。種小名の tataricus は「(中央アジアの)タタール(Tatar)の」という意味である。写真は9月に川口市立グリーンセンターで撮った。学名:Aster tataricus★穏やかな陽射しに揺れて紫苑咲く 見せる姿は何も変わらず☆静かなる風にまかせて時刻む 紫苑の花よ思い忘れず花図鑑植物図鑑ミラーサイト|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル| PR PR" dc:identifier="http://hanamoyo2.blog.shinobi.jp/%E7%A7%8B%E3%81%AE%E8%8A%B1/%E7%B4%AB%E8%8B%91%EF%BC%88%E3%82%B7%E3%82%AA%E3%83%B3%EF%BC%89" /> -->