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クレオメ



クレオメ(cleome)はフウチョウソウ科タレナヤ属の一年草である。
分類体系によっては(APG第3版)アブラナ科とされる。
タレナヤ属は5種が分布する。(Catalogue of Life: 2016 Annual Checklist より)
かつて属していたクレオメ属(フウチョウソウ属)から分離された属である。
本種の原産地は熱帯アメリカである。
英名はスパイダーフラワー(spider flower)という。
日本へは明治時代の初期に渡来した。
和名は西洋風蝶草(セイヨウフウチョウソウ)という。
和名の由来は、風に舞う蝶のような花姿で洋種であることからきている。
別名をクレオメやクレオメ草(クレオメソウ)という。
これは旧属名からきた名である。
庭植え、鉢植えで観賞用に栽培されている。
逸出したものが全国各地で野生化している。
例えば北海道のブルーリストではBランク(北海道に定着している外来種)に選定されている。
草丈は80センチから120センチくらいである。
葉は手のひら状の複葉で、互い違いに生える(互生)。
小葉は5枚から7枚からなる倒卵形で、縁にはわずかにぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は7月から9月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、たくさんの4弁花をつける。
花の色は桃色が多いが、白や紫色のものもある。
4本ある雄しべが長くて目立つ。
花は下から上へと咲き上っていく。
夕方から咲き始め、翌日の昼ころには花の色が薄くなる。
花の後にできる実は長いさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
花言葉は「秘密のひととき」である。
8月18日の誕生花である。
属名の Tarenaya の語源はまだ調べられていない。
種小名の spinosa は「棘の多い」という意味である。
写真は7月に札幌の大通公園で撮った。
学名:Tarenaya spinosa(異名:Cleome spinosa)

★クレオメは頬に紅差す夜の蝶
 今宵咲くのは主のためなり
☆薄紅に頬を染めれば愛らしく
 秘密のときに花は酔いしれ



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矢車薄荷(ヤグルマハッカ)



矢車薄荷(ヤグルマハッカ)はシソ科ヤグルマハッカ属(モナルダ属)の多年草である。
モナルダ属は北アメリカに22種が分布する。(Catalogue of Life: 2016 Annual Checklist より)
また、50種を超える園芸品種が作出されている。
本種が代表種で、属名の和名はヤグルマハッカ属という。
本種の原産地も北アメリカで、カナダのケベック州からアメリカ合衆国のワシントン州にかけてである。
英名はワイルドベルガモット(wild bergamot)という。
ミカン科のベルガモットに香りが似ることからつけられた名である。
ハーブの1種として知られ、庭植え、鉢植えで観賞用に栽培されている。
日本ではこれを略してベルガモットの名で流通しているが、少し紛らわしい。
和名の由来は、薄荷(ハッカ)の近縁種で花の姿が鯉のぼりにつける矢車に似ていることからつけられた。
草丈は60センチから150センチくらいである。
葉は長い卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の先が尖り、軟毛が生える。
開花時期は6月から8月である。
茎先に直径4センチから6センチくらいの花序を出す。
一見するとこれが花のように見えるが、長さ3センチくらいの唇形の花が集まったものである。
花の色には赤、紅紫色、白などのものがある。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックからなる。
近縁種にディディマ種(Monarda didyma)がある。
こちらのほうは和名を松明花(タイマツバナ)という。
花言葉は「安らぎ」である。
8月17日の誕生花である。
属名の Monarda はスペインの医師で植物学者だった「モナルデ(Nicolas Monardes, 1493-1588)さん」の名からきている。
種小名の fistulosa は「管状の」という意味である。
写真は6月につくば植物園で撮った。
学名:Monarda fistulosa

★モナルダの上げる炎はやわらかく
 ベルガモットの香りを添えて



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唐糸草(カライトソウ)



唐糸草(カライトソウ)はバラ科ワレモコウ属(サングイソルバ属)の多年草である。
サングイソルバ属はアジア、ヨーロッパ、北アメリカに40種が分布する。(Catalogue of Life: 2016 Annual Checklist より)
日本にも吾亦紅(ワレモコウ)などが分布し、属名の和名はワレモコウ属という。
本種は日本固有種である。
本州の中部地方北部から北陸地方にかけて分布し、日本海側の亜高山や高山の砂礫地や草地に生える。
また、観賞用として庭植え、鉢植えにされる。
草丈は40センチから90センチくらいである。
根際から生える葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)である。
小葉は長い楕円形で、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
茎につく葉は小さく、疎らに互い違いに生える(互生)。
開花時期は7月から9月である。
茎先に長さ10センチくらいの紅色の穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出す。
花は上から下へと咲いていく。
花びらはなく、萼片が4枚で、雄しべが萼片より長く突き出す。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
和名の由来は、糸状の花糸(雄しべの花粉を入れる袋についている柄)を中国から渡来した絹糸に見立てものである。
花言葉は「繊細」である。
8月16日の誕生花である。
属名の Sanguisorba はラテン語の「sanguis(血)+sorbere(吸収する)」からきている。根にタンニン多いので止血作用があるという評判から名づけられた。
種小名の hakusanensis は「(石川県の)白山の」という意味である。
写真は7月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Sanguisorba hakusanensis

★鮮やかなピンクの色がよく似合う
 唐糸草は日本の宝
☆野の中にピンクの花はフワフワと
 風に揺られて漂うように



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姫檜扇水仙(ヒメヒオウギズイセン)



姫檜扇水仙(ヒメヒオウギズイセン)はアヤメ科ヒオウギズイセン属(クロコスミア属)の多年草である。
クロコスミア属アフリカの南部や東部に9種が分布する。(Catalogue of Life: 2016 Annual Checklist より)
また、400種を超える園芸品種が作出されている。
代表種のクロコスミア・アウレア(Crocosmia aurea)に檜扇水仙(ヒオウギズイセン)の和名があり、属名の和名もヒオウギズイセン属という。
本種はフランスで交配によって作出された園芸品種である。
交配親は檜扇水仙(ヒオウギズイセン)と姫唐菖蒲(ヒメトウショウブ:Crocosmia pottsii)で、どちらも南アフリカが原産地である。
日本へは明治時代の中期に渡来した。
庭植え、鉢植えで観賞用に栽培されている。
英名をモントブレチア(montbretia)という。
YListではこの名称を別名として記載している。
また、逸出したものが野生化し、今では全国各地の人家周辺に生えている。
たとえば北海道のブルーリストではBランク(北海道に定着している外来種)に選定されている。
草丈は50センチから80センチくらいである。
葉は先のとがった線形で2列に並んで立ち、互い違いに生える(互生)。
葉の中央に縦の筋がある。
開花時期は7月から8月である。
花茎から3つから5つの穂状花序を出し、それぞれにたくさんの花をつける。
花の色は朱赤色で、下のほうから順に咲き上がる。
花被片は6枚で、内側と外側に3枚ずつあり、根元のほうでくっついている。
雄しべは3本、花柱(雌しべ)が1本ある。
花柱の先は3つに裂けている。
結実はせず、球根で増える。
花言葉は「謙譲の美」である。
モントブレチアが8月15日の誕生花である。
属名の Crocosmia はギリシャ語の「crokos(サフラン)+osme(匂い)」からきている。サフランの香りがするということで名づけられた。
種小名の crocosmiiflora は「サフランの香りのする花の」という意味である。
写真は7月に向島百花園で撮った。
学名:Crocosmia x crocosmiiflora

★濡れそぼりだらりの帯を垂らしたる
 風情しおらしモントブレチア
☆夏の雨雫は紅を際立たせ
 モントブレチア草陰に咲き



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アンモビウム・アラツム



アンモビウム・アラツムはキク科カイザイク属(アンモビウム属)の多年草である。
アンモビウム属は暫定的学名だがオーストラリアに2種が分布する。(Catalogue of Life: 2016 Annual Checklist より)
本種に貝細工(カイザイク)の和名があり、属名の和名もカイザイク属という。
本種の原産地もオーストラリアで、東部のニューサウスウェールズ州、クィーンズランド州、ビクトリア州、タスマニア州などに分布する。
和名の由来は艶のある花の様子を貝細工にたとえたものである。
英名はウィングドエバーラスティング(winged everlasting)という。
園芸上は一年草として扱われる。
庭植え、鉢植えとされるほか、ドライフラワーとしてよく利用される。
なお、もう1種はアンモビウム・クラスペディオイデス(Ammobium craspedioides)といい、ニューサウスウェールズ州にのみ分布する。
草丈は40センチから80センチくらいである。
茎にはひれ状の翼があり、よく枝分かれをする。
根際から生える葉は披針形(笹の葉のような形)で、先がスプーンのように広がる。
茎につく葉には柄がなく茎を抱く。
葉の裏面には白い毛が生える。
開花時期は6月から8月くらいである。
茎先に花径25ミリから50ミリくらいの花(頭花)をつける。
花(頭花)は白い花弁のように見える紙状の総苞に包まれている。
花(頭花)は黄色い筒状花だが、咲き進むと黒っぽくなる。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
花言葉は「不変の誓い」である。
8月14日の誕生花である。
属名の Ammobium はギリシャ語の「ammos(砂)+bios(生活)」からきている。砂地に生育することから名づけられた。
種小名の alatum は「翼のある」という意味である
写真は4月に京都府立植物園で撮った。
学名:Ammobium alatum

★艶のある苞葉がとても魅力的
 貝細工の名ぴったり似合い



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