金柑(キンカン) 秋の花 2017年01月30日 金柑を見つめ越し方ふと偲ぶ金柑(キンカン)はミカン科ミカン属(キトルス属)の常緑低木である。キトルス属は分類法によるが160種くらいが東アジアからインドにかけて分布する。また、多くの栽培品種が作出されている。日本では「蜜のように甘い柑橘類」の意味でつけられた蜜柑(みかん)の呼称が一般化しており、属名の和名もミカン属という。本種をキンカン属(Fortunella)とする見解もあるが、YList も Catalogue of Life もこの属名はシノニムの扱いである。本種の原産地は中国の南部である。和名は中国名を音読みしたもので、「熟すと果実が金色になる柑橘類」という意味合いである。中国の商船が遠州灘で遭難して清水港に寄港した際に、船員が地元の人に砂糖漬けの果実をプレゼントし、その種から日本に広まったと言われている。樹高は1メートルから3メートルくらいである。葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。葉の質は革質で、縁には浅いぎざぎざ(鋸歯)がある。葉は上側に反っていることが多い。春、夏、秋の3回開花し結実する性質がある。7月と9月、10月に開花するものが多い。花は香りのよい白色5弁花である。実は直径2、3センチくらいの球形で、黄橙色に熟する。古来から風邪にきき喉の痛みをやわらげるとされ、金柑のど飴として知られている。生で食べたり、ジャムや砂糖煮にして食べたりする。果皮は果肉より多くのビタミンCを含んでおり、美肌や健康に有効である。俳句の季語は秋である。花言葉は「感謝」である。1月29日の誕生花である。種小名に japonica がつくのは、イギリス人の植物学者ロバート・フォーチュンさん(Robert Fortune, 1812-1880)が日本で採取したものに命名(Fortunella japonica)したことからきている。属名の Citrus はギリシャ語の「kitron(箱)」に由来するラテン語で、レモンに対する古い呼び名である。種小名の japonica は「日本の」という意味である。花の写真は9月に木場公園で撮った。実の写真は12月にJAあゆみ野安行園芸センターで撮った。学名:Citrus japonica(syn. Fortunella japonica)★ゆらゆらと冬の陽射しに揺れながら 金柑の実はきらり輝き花図鑑植物図鑑ミラーサイト|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル| PR PR" dc:identifier="http://hanamoyo2.blog.shinobi.jp/%E7%A7%8B%E3%81%AE%E8%8A%B1/%E9%87%91%E6%9F%91%EF%BC%88%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%B3%EF%BC%89" /> -->