草橘(クサタチバナ) 夏の花 2017年06月27日 草橘(クサタチバナ)はガガイモ科カモメヅル属(ビンケトクシクム属)の多年草である。分類体系によっては(APG第3版)キョウチクトウ科とされる。ビンケトクシクム属は世界に107種が分布する。(Catalogue of Life: 2017 Annual Checklist より)日本にも小葉の鴎蔓(コバノカモメヅル)などが分布し、属名の和名はカモメヅル属という。本種は本州の関東地方から四国にかけて分布し、山地の木陰に生える。石灰岩地などに多い。海外では、朝鮮半島や中国の遼寧省、吉林省、山東省、河北省などにも分布する。中国名は潮風草(チョウフウソウ, chaofengcao)という。環境省のレッドリスト(2012)では、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧に登録されている。草丈は30センチから60センチくらいである。葉は長さが5センチから15センチ、幅が4センチから8センチの楕円形で柄があり、向かい合って生える(対生)。葉の先は尖り、両面にまばらに毛がある。開花時期は5月から7月である。茎先に出た数個の花柄に花径2センチくらいの白い花をたくさんつける。花冠の先が深く5つに裂けて横に平に開く。花びら(花冠の裂片)は長い楕円形をしている。花の中央には小さな副花冠がある。花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。和名の由来は、花がミカン科の橘(タチバナ)に似ていることからきている。中国では根を白薇(びゃくび)といい、「神農本草経」にも記載される薬草である。花言葉は「勇敢」である。属名の Vincetoxicum はラテン語の「vinco(克服)+toxicum(毒)」からきている。種小名の acuminatum は「先が次第に尖った」という意味である。なお、Vincetoxicum属をCynanchum属の一部と見なす見解もあり、本種もCynanchum属とされてきたが、Catalogue of Life: 2017 Annual Checklist ではVincetoxicum属に分類され、Vincetoxicum acuminatumが一般名、Cynanchum ascyrifoliumは異名とされている。写真は5月に小石川植物園で撮った。学名:Vincetoxicum acuminatum(syn. Cynanchum ascyrifolium)★橘を思わすような白い花 品よく咲かす草橘は☆清楚なる白き花びらふんわりと 草橘の名は表して 植物図鑑花図鑑ミラーサイト|味の麺匠戸田久|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル| PR PR" dc:identifier="http://hanamoyo2.blog.shinobi.jp/%E5%A4%8F%E3%81%AE%E8%8A%B1/%E8%8D%89%E6%A9%98%EF%BC%88%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%82%BF%E3%83%81%E3%83%90%E3%83%8A%EF%BC%89" /> -->