紫雀の麻小笥(ムラサキスズメノオゴケ) 夏の花 2017年06月28日 紫雀の麻小笥(ムラサキスズメノオゴケ)はガガイモ科カモメヅル属(ビンケトクシクム属)の多年草である。分類体系によっては(APG第3版)キョウチクトウ科とされる。ビンケトクシクム属は世界に107種が分布する。(Catalogue of Life: 2017 Annual Checklist より)日本にも小葉の鴎蔓(コバノカモメヅル)などが分布し、属名の和名はカモメヅル属という。本種は舟腹草(フナバラソウ)と伊予蔓(イヨカズラ)との交雑種で、三浦半島で発見された。雀の麻小笥(スズメノオゴケ)というのは伊予蔓(イヨカズラ)の別名である。「麻小笥(おごけ)」は麻糸を積みためる鉢桶のことで、果実の形をたとえた。別名を三浦雀の麻小笥(ミウラスズメノオゴケ)という。草丈は30センチから60センチくらいである。茎は直立する。葉は倒卵形で、向かい合って生える(対生)。葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)はない。開花時期は5月から6月くらいである。葉の脇に散形花序(枝先に1つずつ花がつく)を出し、花径5ミリから10ミリくらいの暗い紫色の花をつける。花冠は5つに裂けて平らに開く。花の真ん中には副花冠とずい柱(雄しべ・雌しべの集まったもの)がある。萼片は緑色で5枚である。花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。花言葉は「飾らない美」である。属名の Vincetoxicum はラテン語の「vinco(克服)+toxicum(毒)」からきている。種小名の purpurascens は「やや紫色がかった」という意味である。写真は6月に小石川植物園で撮った。学名:Vincetoxicum x purpurascens(syn. Vincetoxicum x vernyi)★謎多き花の由来を紐解いて 仄かな明かり差し込む心地 花図鑑植物図鑑ミラーサイト|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル| PR PR" dc:identifier="http://hanamoyo2.blog.shinobi.jp/%E5%A4%8F%E3%81%AE%E8%8A%B1/%E7%B4%AB%E9%9B%80%E3%81%AE%E9%BA%BB%E5%B0%8F%E7%AC%A5%EF%BC%88%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%82%B5%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%82%BA%E3%83%A1%E3%83%8E%E3%82%AA%E3%82%B4%E3%82%B1%EF%BC%89" /> -->